2010年7月7日水曜日

ビートゼネレーションとロック

 ロックが流行しはじめた当時、日本では「太陽族」、アメリカでは「ビート族」があって、日本では同じような括り方をされていましたが、中身はだいぶ違う。ビートというと、顎ひげとサングラス、黒い服といったイメージで、不良の一種みたいに言われていたようだが、実際の彼らは“詩とモダンジャズ”を愛する人たちだ。基本コンセプトは「反・画一化」で、いわゆる当時のアッパーミドル志向と画一化するライフスタイルに異議を唱える人たちであった。
彼らの音楽は、チャーリー・パーカーやジョン・コルトレーンであってロックとのつながりはあまりない。彼らとロックとの関わってくるのは、後年の「フォークムーブメント」や「ヒッピー族」の時代。ビート族のひとり、ジャック・ケルアックの小説「路上」の主人公、ディーン・モリアティのモデルとなったニール・キャサディがグレートフルデッドのコミューンにやってくる話は、「カッコー鳥の巣」を書いたケン・キージーの「クールLSDテスト」で披露されている。「フォークムーブメント」との関わりについては、ビート族がたむろしたニューヨークのグリニッヂビレッジという街が媒介となっている。この街は前衛芸術家のコミュニティになっていたけど、ミネソタの田舎町からニューヨークへやってきたボブ・ディランがビレッジの住人になったことから始まる。だけど、その話は、もう少し先に行ってから書く予定だ。ただ、ビートのリーダー格だった詩人のアレン・ギンスバーグはボブ青年の唄を聴き、ビートが目指していたものと同じものを感じとって、ボブのことを大変気に入ったのだった。

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